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最終更新: 2024-03-02 (土) 15:00:32
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プレイレポ/Civ5/わらしべ長者、ワシントン/月面歩行

コラム Edit

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補足 Edit

 この戦略を紹介するにあたって、そもそも解放なる社会制度とはどういうものか、何故アルテミス神殿を建てる必要があるのかを説明します。

Washington.png「まずは要点を箇条書きにしてまとめるぞ。」

解放の良い所 Edit

  1. 共和制により各都市の独立性が高く、生産キューが専有される間隔が短い。より柔軟な都市運営、技術研究が可能になる。宗教系・文化系建造物を無理なく建てられる。余剰ハンマーで中世ラッシュも。
  2. 制度コンプリートに縛られず、名誉・敬虔・文化後援といった制度との食い合せが容易。特定の分野に優位性を持つ文明の長所をより活かせる場合がある。
  3. 首都の立地が国力に直結する事態に陥りにくい。立地に合わせた都市設計が可能で柔軟かつ臨機応変な立ち回りが可能。

解放の問題点 Edit

  1. 幸福が確保しにくい。拡張(成長)のボトルネックとなるのは常に幸福だが、多都市を支えうるだけの量を制度でまかないきれず、立地に左右されてしまう。よって、都市国家との同盟や宗教の信仰の証、成長の抑制などで補う必要がある。
  2. 特に序盤のゴールド収入が得にくい。伝統と比べてタイル購入する機会も多いがそれを解放の社会制度が補填してくれないので、都市を多く出し良立地を囲い込むという解放の本来の目的に背反している。よって、収入源となる隊商(交易船)を積極的に他文明に繋ぎ収入を得たい。
  3. (14年秋パッチ後も)伝統が強すぎる。無償のモニュメント&用水路、広い文化圏、より多くの幸福と収入、国家遺産・世界遺産の生産加速、これらを「諦めて」、敢えて解放を選ぶメリットを見出しにくい。

 特に「幸福」と「ゴールド」の問題を如何に克服するか、というのが今回の戦略の根底にあります。まず前者には幸福系施設の優先順位を上げ、食料系建造物の優先順位を下げることで対処します。後者には隊商や貨物船を他文明に積極的に繋ぐ(つまり国内交易に回さない)ことで収入の改善を図ります。しかしこの2点はWikiの文明評価の項にあるようなBNWの様式に明確に反し、国力の低下を招くのが問題です。

Washington.png「そこで登場してもらうのがアルテミス神殿、というわけだ。」

アルテミス神殿の効果 Edit

 タイルをカチカチと手動で切り替えながら調べて思ったのは、アルテミス神殿の効果説明の意味は「タイルと建造物から算出される食料が10%増える。」ということです。つまりこの遺産を所有する文明は草原が2.2、牛が3.3に、食料庫が2.2になる。同じ効果があるのはアステカUB水上庭園(こちらは15%増加なので草原が2.3、牛が3.45になる)で、伝統コンプや地主エリート、パンテオンの豊作を祈る儀式は余剰食料分に限り%補正がかかるもので別種のものとなっています。

Washington.png「この遺産&解放の共和制の効果で全都市の食料・ハンマーの産出を増加させることで、食料系建造物を後回しにし且つ交易路を他文明に繋ぐことのデメリットを相殺できると考えたわけだ。」

スクリーンショット Edit

コラム01.jpg
 前回のポルトガルレポの伝統コンプ直後の首都を参考に記載します。人口6なので、市民が消費する食料は6×2=12です。市民を全てタイルから外した状態での内訳は首都直下から2、地主エリートから2、海洋都市国家との同盟から3で7(7 Food from Terrain)。穀物庫から2(2 Food from Buildings)。よって現在都市全体の食料産出は-3であることがわかります。

コラム02.jpg
 ここで市民1人を食料2であるタイルに配置すると、当然ながら-3が-1になります。

コラム03.jpg
 続けて食料1のタイルに配置すると、-1が0になり不況状態になります。

コラム04.jpg
 そして、ここから地主エリートと伝統コンプの%補正がかかります。小麦タイルに市民を配置したら0が+5になりました。これはタイルの食料4が+10%と+15%の前述の補正により25%増しになり、食料5が加算されていると思われます。

コラム05.jpg
 続いて小麦に配置して+5が+10に。

コラム06.jpg
 食料3の塩に配置すると+10が+13.75に。

コラム07.jpg
 さらに塩に配置して+13.75が+17.5になりました。このことから伝統の%補正は「余剰食料産出に%補正をかける」ということが分かります。ペルシアで使用したパンテオン豊作を祈る儀式もこれと同じルールで増加しました。

コラム08.jpg
 しかし、記述では似たような物でも別のルールが適応される%補正もあるようです。アステカUB水上庭園がその代表的なものですので、これも記載します。人口4なので、市民が消費する食料は4×2=8です。市民を全てタイルから外した状態での内訳は首都直下から2(2 Food from Terrain)。水上庭園から2(2 Food from Buildings)。よって現在都市全体の食料産出は-4である・・・筈ですが、【City Modifier: +15%】の効果により最終値は-3.4になっています。これは地形からの食料2が2.3、建造物からの食料2が2.3になった結果4.6-8=-3.4という値が得られるためです。

コラム09.jpg
 ここで市民1人を食料2のタイルに配置すると、-3.4が-1.1になりました。ポルトガルの首都では産出がマイナスの場合補正がかかりませんでしたが、こちらはかかっているようです。

コラム10.jpg
 次に食料2のタイルに配置して-1.1が+1.2になりました。プラスになっても+15%の補正はかかり続けるようです。

コラム11.jpg
 さらに配置して+1.2が+3.5に。

コラム12.jpg
 食料4のタイルに配置すると+3.5が+8.1になりました。実際4の15%増しは4.6なので、伝統コンプや豊作を祈る儀式と異なり「全体食料産出に%補正をかける」ものであることが分かります。そして、アルテミス神殿はこのタイプに属する補正を持つ世界遺産なのです!

Washington.png「アステカUBは当然ながら建設した都市にしか効果が無いが、アルテミス神殿は建てた瞬間から、全都市でこのタイプの補正が受けられる。」
TheTempleofArtemis.png「しかも、初手弓術で狙えばまず建てられる遺産でもある。」

解放に向く文明(15年10月11日追記) Edit

Russia.pngロシア解放 文化後援UAにより戦略資源が倍になるため、例えば馬4のタイルが+16G/Tに化ける。得られたゴールドを文化後援と合わせ都市国家に投資すれば幸福も稼げ良い循環が生まれやすい。UBクレポストも解放で伝統のような文化圏拡張速度になる。
Egypt.pngエジプト解放 敬虔UB陵墓で幸福確保が容易。敬虔の神権政治と合わせるとゴールド確保もしやすく無理のない拡張が可能。都市数が増えることによって増加する国家遺産コストもUAで補える。
America.pngアメリカ解放 商業タイル購入費用が安いため金銭面での負担が少ない。UAの歩哨の昇進により早期に立地の選定がしやすい、隊商の護衛がしやすい。今回レポで紹介するのがこちら。
China.png中国解放 名誉UB製紙工場により金銭面での恩恵がある。名誉左ルートとUA、UU連弩兵は相性バツグンで、その制圧力は圧巻。土地は大将軍要塞で無理やり確保できる。

 上で論じた解放の問題点を補える特性を持った文明の一例を記載してみました。解放と他の社会制度の折衷案としては他にもスペイン編?カルタゴ編中国編で検討してみましたので良ければご覧くださいませ。

Washington.png「普通より大きなマップで遊ぶときは、是非解放も使ってみてはいかがか。」

お薦め解放動画(15年10月25日追記) Edit

 うp主は共和制&アルテミス神殿を軸にして戦略を構築するのが好きですが、他にも様々なプレイヤーが強力な戦略を持っています。誠に勝手ながらここで一部を記載させて頂きます。

目次 Edit

コメント等 Edit

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • アルテミス神殿って余剰食糧にブーストかける遺産だと思ってた・・・専門家配置とか考えるとアルテミスの方が断然強いですね。 AI専用の遺産だと思いこんで建てたことなかったので知らんかったです。 -- 2015-06-26 (金) 07:19:04
    • 私もふとしたきっかけで気が付くまで同じでした。伝統少都市には必要ないですが多都市展開では本当に頼りになりますよ〜。 -- あいこの? 2015-06-26 (金) 19:41:07
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