「さて、それでは宗教システムについて話を進めようか」
今作のテーマは宗教だが、語ろうとすると社会制度一つより大きなシステムの話になる。
このシリーズ定番のワンポイントアドバイスでは流石に無理だと思い、今回はこのように巻末にまとめることにしたと言うわけだ。
「まず第一に、そのプレイにおいて宗教をどの程度重要視するか、これをしっかりと定めなければ上手く運用は出来ない」
筆者は大体4つのパターンに分けて考えている。
優先度A【積極的】
宗教は勝利への作戦のパーツの一つ。目的の効果を取ることは最優先課題の一つである。レイ氏やharu氏のプレイレポは基本これに当たる。
優先度B【意欲的】
宗教は国力の大きな力の一つ。うっかり宗キチに威力布教されたりすると面倒な事態に。verK氏や今回のレポは大体この辺りだろう。
優先度C【補助的】
無いよりは有った方が便利なので創始を狙えるなら狙う。基本自都市に布教できれば十分。寺院を建てないこともしばしば。
優先度D【消極的】
創始できたらラッキー、くらいの結果。最悪首都のみ自宗教でも良いと割り切る。後半偉人の一人か二人出せれば良いと考え神殿くらいは各都市に建てるかな程度。
優先度A-Bまでは序盤から何かしらのブーストが欲しいところ。
一般文明で立地等やヘンジも当てにならないなら、無理に敬虔や神学遺産を狙うよりかは素直に優先度をC以下に下げた方が良いだろう。
「なぜこれが大事かというと、宗教は何事もとかく先手先行有利なシステムだからだ」
後手ほど必要量が増えるパンテオン、各種宗教効果の取り合い、人口が少ないほど・他教の信者が居ないほど楽な布教、時代と共に増える各種コスト…
宗教の優先度はそのままが増える建造物・遺産の生産優先度と言って良い。
きちんとした生産ビジョン無しできちんとした国家運営は成り立たないからな。
「さて、それでは宗教への第一歩、パンテオンについて解説しよう」
パンテオンの信仰の証 | 効果 |
---|---|
アウローラの舞 | 森林のないツンドラより信仰力+1 |
愛の女神 | 人口が6+である都市より幸福度+1 |
海の神 | 漁船から生産力+1 |
環状列石 | 採石場より信仰力+2 |
偶像 | 金と銀、それぞれにつき文化力+1および信仰力+1 |
言い伝え | 大規模農場より文化力+1 |
砂漠の民間伝承 | 砂漠タイルより信仰力+1 |
自然との合一 | 自然遺産より信仰力+4 |
守りの女神 | 都市の&ref(): File not found: "range.png" at page "アイコン/ミニアイコン";遠隔戦闘力が30%上昇 |
狩の女神 | キャンプ*1より食料+1 |
祝祭の女神 | ワインと香料、それぞれにつき文化力+1および信仰力+1 |
職人の神 | 人口が3+の都市の生産力+1 |
信仰の癒し手 | 友好的な都市に隣接していれば、1ターンに回復する体力が+30 |
信仰の里 | 国境の拡張速度が15%向上 |
神々の御使い | 交易路を持つ都市の科学力+2 |
神々を讃えるモニュメント | 古代/古典遺産の生産力+15% |
神の涙 | それぞれの宝石または真珠から+2 |
聖なる水 | 川辺の都市より幸福度+1 |
聖なる道 | ジャングルのタイルより文化力+1 |
戦の神 | 自分の都市から4タイル以内で戦闘に勝利すれば信仰力を獲得 |
祖霊崇拝 | 神殿より文化力+1 |
大空を統べる神 | 牧草地より文化力+1 |
豊作を祈る儀式 | の成長速度が10%向上 |
アウローラの舞
基本丘陵以外は並タイル以下(しかもが少ない)の森無しツンドラからが出たからどうしろと。
ビザンチンでも無い限り取る価値はないだろう。
森有りも可ならだいぶ評価も変わったのだが。
愛の女神
急ぐ都市出しをしないのであれば大抵どの都市も人口6ぐらいはすぐに行く。
施設に頼らない幸福なので都市出し分の減少を33%カバーできると考えればなかなかに強力である。
成長が早い伝統とも都市を多めに出す解放とも相性が良いのも強み。
海の神
GaKではカルタゴのUAとのコンボで凄まじい即効性を発揮したが、BNWでの灯台・港の仕様変更によりマイルドかつ普遍的に使いやすくなった。
かわりにカルタゴは旨味が大きく損失。
灯台まで建てるだけで魚で52の超優良タイルとなるため沿岸首都で海洋資源多しなら(特に伝統ルートで)十分選択肢に入る。
環状列石
ややの発動が遅いものの・・がバランス良く高数値でまとまるので非常に使いやすい。
AI人気が高いのが玉にきず。
偶像
祝祭の女神に比べで勝りで劣る。高いを生かして穀物庫を早めに建てよう。
修道院でブーストできない代わりに造幣所での追加が見込める。
両方適応立地で判断に悩むときはこれらを見比べて考えよう。
言い伝え
対象資源は各種に渡り一都市範囲に群衆することもままあるため、首都か第二都市あたりがそのような場合で他にめぼしい物が無いなら取るかな、程度。
類似品の大空を統べる神よりかはわずかながら出番はあるか。
砂漠の民間伝承
氾濫原があれば面白いようにが増えていく。
オーロラの舞と違い金銀や羊、オアシスなど並より高出力なタイルがそれなりにあるのもポイントが高い。
ハマると下手な宗教系遺産より断然強い能力だがAI人気もかなり高いのがツライ。
モロッコでペトラとカスパも合わせてドリームシティを、というのはCivプレイヤーなら誰もが一度は夢見るはず(笑)
自然との合一
第二都市で自然遺産を囲めるならいきなりヘンジ並みのが貰えるため十分選択肢に入る。
出す自然遺産なら俄然選択肢の上位に。
さらにもう一都市分遠い先の位置だと悩む所か。
スペインだとこのパンテオンの効果も2倍になるため最有力選択肢にまで躍り出る。
守りの女神
都市の防衛力が断然違ってくる。序盤の蛮族襲来でも大きな力になるので頼もしい。
寡頭制と防壁あればカタパルトや弓兵レベルなら毎ターンキルが可能だろう。
攻め攻めで行くならその対策のためだけに取る価値は十分ある。
ダントツのAI人気であるためパンテオン一番乗りでも無いとまず取れないのが悩みの種。
狩りの女神
鹿祭り立地専用。間違っても象や毛皮、トリュフ立地だからといって取ってはいけない。
理由は弱点を補うよりも武器を強化する方が基本何でも上手く行くからである。
祝祭の女神
偶像と違い基本がそれなりにあるので複数配置がやりやすい。
修道院でブーストがかかるので修道院の値的コスパ&損益分岐点がもの凄いことに。
足りなくなりがちなをいかにカバーするかが鍵。
職人の神
一見地味だが解放ルートとの相性が非常に良い。
仮に解放丘上第二都市だと通常平地都市に比べ4倍のが出る計算に。
信仰の証の苦行との相性がこれまた非常に良く、さらなる高速展開が可能になる。
信仰の癒やし手
これも守りにおいて強力ではあるが、集中砲火で瞬殺されては回復もへったくれも無いため守りの女神よりは一歩劣るか。
都市隣接限定=布陣に制約を受けやすいのも少々マイナスポイント。
信仰の里
非常に地味ではあるが遠くの資源や近くの森・丘陵タイルが早く利用できるし敵AIの奇襲に猶予も出来やすくなるので、めぼしい物が無いときの選択肢としては悪くない。
文化圏を自由に広げられないヴェネチアでは首都付近にねじ込まれることは死活問題に発展しかねないので最有力選択肢となり得る。
神々の御使い
首都以外の全都市で科学者一人雇っているような物でなかなかに強力。
解放ルートは不幸で人口が頭打ちになりやすいため、その際に一都市あたり追加で+2を出せるのはかなり助かる。
今回のレポでもあるようにマヤなら他文明の実質2倍科学力を出せるためかなり強力に。
神々を讃えるモニュメント
最初期の世界遺産が作戦的に重要な位置を占める場合はお勧め。
また国家遺産にも効果があるためアレク図書館ジャンプからのNCスタートや英雄叙情詩ラッシュも格段にやりやすく。
神の涙
BNWの新顔。GaK不人気幸福資源のてこ入れ要素。
環状列石と違い無改善で+2出るため即効性が非常に高い。
序盤の創始レースで大きな力となるため選択肢優先度はかなり高い。
聖なる水
即効性で愛の女神より大きく優れるが立地制限が無い分向こうの方が総合力で勝る。
どちらを選ぶかはお好みで。
聖なる道
序盤では格段に高いが手に入るため初期の社会制度の進行の大きな手助けになる。
ただしジャングルは大学か交易所解禁まではただを維持するだけの不毛タイルであるため国力全体はむしろ下がり気味になる点に注意。
BNWでは文化勝利のシステムも変わったため少々ランクダウンか。
戦の神
いつ来るか分からない蛮族から数ポイントを貰ったからといって何の足しになるのか。
AIからの宣戦もされないに越したことは無いし。
これまた何としても創始しないことにはなビザンチンでもないと選択するメリットは薄いだろう。
祖霊崇拝
滅茶苦茶地味だが使ってみると意外に悪いというわけでは無いことに気付く。
解放ルートなら他ルートのモニュメント並みの出力になるし、言い伝え等と違って略奪の心配も無く即効性もある。
ソンガイならUBと組み合わせ、なかなかに良い感じだったりする。
大空を統べる神
一都市当たり数ポイントのが手に入ったとしてどれほどの役にたつのか。
解放コンプでペトラとか敬虔改革とか他にめぼしい物が無く明確に社会制度を急ぐ理由があるときくらいか。
豊作を祈る儀式
余剰食糧に+10%されるので人口の伸び率が上昇する。
上昇率はわずかとは言え人口が1→2になれば単純に人口による出力が2倍になるわけなので序盤ではその1ターンの差が非常にありがたい。
ただしその分幸福も早く消耗するので幸福の獲得には力を入れておこう。
余剰食糧が無いことには意味の無い能力なので農場や穀物庫は優先して建てておきたい。
「パンテオンの選択はその後の宗教構築にも少なくない影響を及ぼす。これは次の回で話すとしよう」
「待ちに待った宗教創始の時。だがここで適当に便利そうなのを放り込むのでは上手いやり方とは言えないぞ」
宗教は創始者の信仰の証以外は他文明の都市であっても(パンテオン含め)恩恵を受けられる。
他国に調子に乗って布教したら力を付けさせてしまって面倒な事態に、と言うのはお粗末すぎるからな。
そうならないためにも宗教創始の際にグローバル型宗教で行くのかローカル型宗教で行くのか周りの状況などを見て決定しておきたい。
グローバル型宗教
他文明への布教を積極的に行う運用の宗教。
創始者の証は宗教間対話以外なら問題は無く、巡礼は布教速度が加速されるので特に相性が良い。
他文明都市が採用しても恩恵を受けにくい構成が望ましい。
基本未創始(宗教に熱心で無い)文明は 出力を重視しないので宗教建造物がらみや 購入施設などが適している。
上手く適応するのなら霊感等も良いだろう。
創始者の証の効果が大きくなるのはもちろん、過半数布教済み文明の好感度アップや代理世界宗教提案(自分で提案すると他宗教文明から大きく反感を買うので)による議会票獲得などもメリット。
ローカル型宗教
基本自都市と都市国家だけに布教をとどめる運用の宗教。
当然巡礼に代表される「他都市の~」系の創始者の証は相性が良くない。
ハマれば強力な宗教共同体や剣を鍬の刃になどが気兼ねなく使える。
さらにこれらを都市国家に布教すれば他文明からの侵略に若干抵抗力が付くうえ、スコラ学や政略結婚の恩恵アップも期待できる。
自都市に最適な構成を気兼ねなく組めるのが最大のメリットで、少ない 出力でも運営しやすいのもポイント。
「さて、それでは今回は創始者の証と信徒の証まで解説していこう」
- 創始者の信仰の証 -
創始者の信仰の証 | 効果 |
---|---|
10分の1税 | この宗教の信徒4人につき ゴールド+1 |
教会資産 | この宗教を信奉している都市1つにつき ゴールド+2 |
教皇の首位性 | この宗教を信奉している都市国家への 影響力+15 |
宗教間対話 | 他の宗教を信奉している都市に伝道師がこの宗教を広めることで 科学力を獲得 |
巡礼 | この宗教を信奉している他国都市1つにつき 信仰力+2*2 |
世界教会運動 | この宗教を信奉している他文明の信徒5人につき 文化力+1 |
葬儀 | この宗教を信奉している都市2つにつき 幸福度+1 |
入信の儀式 | 都市が初めてこの宗教に改宗するたびに ゴールド+100 |
平和主義 | この宗教を信奉している敵対していない都市の信徒8人につき 大域的幸福度+1 |
10分の1税
普遍的かつ非常に高い汎用性が魅力。
困ったら取りあえずこれ、でも大体間違ってない。
都市が宗教を採用しているか否かは関係ないため取りこぼしがないのが強い。
そのため自然伝播力を高める宗教書や巡回説教師との相性が良い。
教会資産
人口が少ないうちは10分の1税より効果が高い。
都市を自宗教に染めないと行けないことや序盤ほど 1の価値は高いことも相まってより序盤に強く後半弱くなる効果と言える。
どちらを選ぶかは状況や作戦等で決めよう。
教皇の首位性
ノーコストで都市国家を友好状態まで持って行くにはどのみち領事館の社会制度が必要になるためかなり微妙。
防衛宣言下での「覚えているがいい!」は宣戦への後一押しにはなり得るが、それだけで非難声明が飛ばされるほどの悪影響でもないし。
都市国家へはAIも意欲的に布教しに来るため安定しないのも痛い。
都市国家をエコノミーに同盟に持ち込みたいなら 系の方が圧倒的につぶしがきくし。
宗教間対話
世界が他宗教に染まるほど便利になる逆属性効果。
信者数(≒都市人口)が多いほど効果が高いので他国の人口増加率にボーナスがかかる高難易度ほど恩恵が大きくなる。
この証を取るなら是非とも聖職叙任や泥モスクは欲しい所だ。
他教信者を減らさない方が良いため布教の情熱や福音主義は厳禁。
改宗力を下げるためわざと国教を開放して貰わない手もある。
巡礼
非常に強力なグローバル型宗教効果。染めれば染めるほどさらに染めやすく。
一通り布教が終わった後の 出力を無駄にしない聖戦士が好相性。
購入施設も悪くはないが二つとも採用してしまうとそちらに忙しく布教に回す余裕が無いという状況にもなりかねないため注意が必要。
世界教会運動
BNWで都市からの産出 が大きく減ったため相対的に効果が上がった。
しかし文化勝利の仕様も変わったため相対的に需要が下がった(笑)
宗教を利用して を稼ぎたいなら他に手段は色々とあるため基本的に採用する必要は無いだろう。
葬儀
GaKでは強すぎたのか効果がなんと半減。しかしそれでもまだまだ行ける。
出力を上げるため都市は多めの方が良いのだが、その際の相性が良いのが嬉しい。
即効性が高いため解放ルートとの相性が良い。
入信の儀式
前述二つの 系よりさらに前のめりな効果。
序盤での纏まった大金の投資先として最も効果が大きいのは都市国家との同盟だろう。
ギリシャやシャムで採用するとかなり楽しい事態に。
平和主義
こちらも葬儀と同じくBNWで効果が大きく減少。以前の爆発力はまるで無くなった。
関連して即効性も大きく下がったうえ、総量で上回る頃には大抵思想入りでがつがつ幸福が稼げる事態に。
トータルで見てこちらの方が良い場合も少なくは無いが、葬儀を選んでおいた方が大体の場合において無難ではある。
- 信徒の信仰の証 -
信徒の信仰の証 | 効果 |
---|---|
この世界に糧を | 都市に神殿と寺院があれば、それぞれ 食料+1 |
パゴダ | 信仰力でパゴダを購入( 信仰力+2、 文化力+2、 幸福度+2) |
モスク | 信仰力でモスクを購入( 信仰力+3、 文化力+2、 幸福度+1) |
苦行 | 信徒が3人いる都市に神殿があれば 幸福度+1 |
剣を鋤の刃に | 戦争中でなければ都市の 成長速度が15%上昇 |
合唱音楽 | 信徒が5人いる都市に寺院があれば 文化力+2 |
宗教共同体 | 信徒1人につき 生産力+1% (最大+15%) |
宗教芸術 | エルミタージュ美術館は 文化力+5と観光力+5をもたらす |
修道院 | 信仰力で修道院を購入( 信仰力+2、 文化力+2、 ワインもしくは 香料があれば産出量が増加) |
信仰の中心 | 信徒が5人いる都市に寺院があれば 幸福度+2 |
聖書劇 | 信徒が3人いる都市に円形競技場があれば 信仰力+1 |
聖戦士 | 信仰力で産業革命以前の陸上ユニットを購入する |
大聖堂 | 信仰力で大聖堂を購入( 信仰力+1、 文化力+1、 幸福度+1、傑作芸術・文化遺産スロット1) |
導師 | 都市に専門家がいれば 生産力+2 |
平和の庭園 | 都市に庭園があれば 幸福度+2 |
霊感 | 都市にある世界文化遺産1つにつき 信仰力+2 |
この世界に糧を
地味ではあるが総食料が増やせるのは地味ながら強い。
専門家配置を重視するプレイなら採用の余地は十分ある。
パゴタ
汎用性の高いバランスの良さ。安定・安心・鉄板の三拍子。
取りあえず採用しておけば間違いでは無いレベル。
ただし 購入施設全般に言えることだが 出力が低いと建設が遅れ、さらに時代も進んでコストが上がりさらに遅れることに…となりやすい。
後発の創始の際には無闇に採用しない方が良い場合もある。
基本この手のはAI人気も高いため余りその心配は無いとは言えるが。
モスク
全施設中素の能力ならNo.1の 出力&損益分岐点到達速度が魅力。
後半での偉人輩出を期待したいなら断然コレ。
既にモスクを建てている都市に泥モスクを建てると実質恩恵が一つ減ってしまうのが少々難点。
未建設都市なら施設一つ分 を節約できたとも考えられるのだが。
苦行
非常に高い即効性と負担の軽さが魅力。解放ルートのお供に最高。
不幸上等都市スパムでは流石に効果が無いので注意。
剣を鍬の刃に
非戦プレイの楽しいお供。
伝統コンプだとさらにもの凄いことになるが、あっという間に幸福を使い果たして無意味にもなりやすいのでいかに幸福を稼ぐかが課題。
ガンジーさんにとってはむしろこっちの方がよほど「剣」な気がする(笑)
合唱音楽
を稼ぎたいならまだこの世界に糧をで文化ギルド建てた方がマシなんじゃないだろうか。
寺院を間違いなく建てるであろうエジプトなら考慮には入る。
宗教共同体
最終的には工場並みのブースト率になるため後半の生産速度がまるで別世界に。
代わりに序盤での恩恵はあまり感じられない。
人口の伸びが早い伝統ルートでの相性が良い。
遺産厨の筆者御用達(笑)
宗教芸術
実質的にはエルミタージュ自身の効果で +7.5となるためなかなかに強力。
どちらかと言えば文化勝利目的より観光負けの防止・抑制で安定的国家運営の目的に向いている。
修道院
即効性の高さと立地次第では大きく出力をブーストできるのが魅力。
素の損益分岐点は二番手だが建設タイミングの早さもあり経過総ターン数ベースでの早さは勝るとも劣らない。
幸福が出ないのが他と比べての最大の弱点な為、速度アップした社会制度で補いたい所。
信仰の中心
を消費せず幸福+2はありがたい。
エジプトなら合計+4となり大きく人口の伸びしろが増えるので是非とも取りたい。
AIの人気もなかなかなので二つ目での採用はやや難しい。
聖書劇
地味ではあるが 的にノーコストで実出力・総出力を増やせるので意外に頼りになる。
官吏入りを急ぎつつ(=哲学を後回し) 出力を上げられるのもメリット。
美学ルートとの相性が非常に良い。
聖戦士
使い道の無くなった 出力を無駄にしないのが便利。
攻めのお供にするにはそれなりの高出力が必要であるため、これだけで攻勢に出られると勘違いしないように。
大聖堂
基礎出力は全施設中最弱。
しかし序盤から複数の芸術品スロットが確保できるため芸術家ギルドを早い時期から建設しても無駄が出ないのが強み。
また考古学者ラッシュを先行出来れば圧倒的な文化力と観光力を手に入れられる。
そのため聖地取って早い時期での文化勝利狙いとの相性が非常に良い。
導師
円形競技場が専門家スロットで無くなったので即効性が大きく下がった。
著述家ギルドはコストが高いし一つしか建てられないしで有用性という点でも大きく下落。
市場の大商人スロットには出来れば入れたくないし、大学や工房の頃には余り旨味があるとは言えない。
基本他を選んだ方が良いだろう。
平和の楽園
聖なる水と相性が良いとは言えるが、庭園は各都市に必ず必要かと言われるとそうでも無いわけで。
追加で幸福+2はありがたくはあるので幸福の確保を重要視するなら一考の価値はある。
霊感
出遅れた宗教でも 出力を増やせる最後のチャンス。
実はルネサンス期以降でも 出力をどんどん増やせる貴重な能力の持ち主である。
戦争ルートとの相性もさりげなく良かったり(笑)
「次回では強化・改革の証の解説とそれ以降の運用についてついて話そう」
「さて、創始さえ成功すれば選択肢はともかく強化は確実に出来る。それでは強化の証を見ていこう」
- 信仰の証の強化 -
信仰の証の強化 | 効果 |
---|---|
救世主 | 預言者を25%強化、および預言者の獲得に必要な 信仰力を25%軽減 |
宗教書 | 宗教の伝播速度が25%向上(活版印刷があれば50%向上) |
巡回説教師 | 更に30%離れた都市に宗教が伝播 |
信仰による結束 | 友好的な都市国家への宗教の伝播速度が2倍に上昇 |
信仰の守護者 | この宗教を信奉している友好的な都市に近ければ 戦闘力+20%*3 |
正義の戦い | この宗教を信奉している敵対的な都市に近ければ 戦闘力+20% |
聖骨箱 | 偉人を1人消費するたびに 信仰力を50獲得 |
聖職叙任 | 伝道師と審問官の購入に必要な 信仰力が30%軽減 |
布教の情熱 | 伝道師の改宗力が+25% |
救世主
出力にもよるが大予言者が2~3体は余計に生み出せるように。
グローバル型宗教で伝道者のコストが上がってからの締め要因に使うも良し。
ローカル型宗教で聖地ラッシュし敬虔コンプや歴史的ランドマークで強化、偉人も出しまくり作戦も良し。
改宗力強化は他教信者を消してしまう大予言者では恩恵を感じられる場面が少ないので余り意識しなくて良い(笑)
宗教書
GaKでは強すぎたので効果減少。
AIの都市設置間隔も開きめになったこともあり以前ほどの力ずく感は無くなった。
巡回説教師とどちらが強い勢力を保てるかは状況によりけりだが、効果上昇後なら大体においてこちらの方が強い。
特に他教との最前線都市の防波堤能力・浸食能力に優れる。
そのため布教ユニットを気軽に出せなくなる後々ではこれが有るか無いか隣が持っているかで状況がだいぶ変わってくる。
巡回説教師
AIの都市設置(略)により相対的に効果が上昇。
やはり状況にもよるが無信仰(他教信者が居ない)都市への伝播能力に勝る。
宗教書が後々効果上昇することもあり相対的に序盤ではこちらの方が強力な場合が多い。
信仰による結束
友好状態になる→あっという間に伝播→宗教採用で影響力長持ちと良い流れになる。
他教からの威力布教はもちろん、大予言者アタックにも強い。
他教文明との間にいるなら強力な伝播防波堤になってくれる。
最初に友好状態に持ち込むためのアプローチを何か用意しておこう。
信仰の守護者
姫路城以上の強化となる強力な防衛力強化効果。
ローカル型宗教はもちろんのこと、攻める気が無いならグローバル型宗教でもAI同士の決着が付きにくく(一国の肥大化が起こりにくく)なるため有用である。
正義の戦い
巡礼&聖戦士との三点セットで戦場を駆け抜けろ。
他教都市なら大予言者を送り込むのも良い。
ケルトならピクト戦士上がりの長槍兵が規律や大将軍込みでマスケット兵以上のキチガイ戦闘力に(笑)
聖骨箱
有ると地味に嬉しいっちゃ嬉しいのだが他に役立つ物が無いって時以外は選ぶ必要は無いだろう。
聖職叙任
布教戦争での強力な武器。
序盤での素早い布教はもちろんの事、天命と合わせれば終盤でも十分布教できる。
他教都市占領→審問官→伝道師で自宗教に塗り替えも格段にやりやすく。
布教の情熱
布教総合力では聖職叙任に一歩譲るものの、数より質で勝負なのでユニット維持費的にお財布にやさしい(笑)
国境非解放エリアでの改宗力(=寿命)に優れるため敵対国家への威力布教をしたいならこちらに分がある。
「強化の証の選択次第で他が全く同じでも大きく運用スタイルが違ってくる、慎重にな」
そのため宗教でより一段高い効果を上げるには、ここまででの状況判断とこの先を見据える力との両方が問われる事になる。
こればかりは個々の状況を見ずしてアドバイスできる物では無いので、場数を踏んで経験を積もう、としか言えない所だ。
「次は改革の証の解説だが、その前に『改革を取った方が良いか』の話をしないといけない」
社会制度枠を5つも消費するだけあって強力な効果を持つ物ばかりではある。
だが逆に言えばそれだけ消費するだけの理由があるのか、と言う部分が大事になるのだ。
例えばイエズス会や慈善施設は単独運用で取ったとしても、宗教部分を通り越し総国力的に役立つ非常に強力な効果ではある。
だがイエズス会なら既にルネサンス期入っているなら合理主義を取っていった方が大体において良いだろう。
もう一つの慈善施設だってその消費枠で文化後援取っていった方が普通よっぽど役に立つ。
おまけにこの二つはAI人気も非常に高く、初手敬虔ルート以外では取れる保証はまず無い。
むろん道中の3枠目までは普通に宗教活動で有用だから改革のためだけに枠を消費しているわけでは無い。
しかしそれでもさらに後二枠、しかも一つ目は効果が微妙と来ている。
個人的には宗教活動重視のため敬虔ルートを進めていて、かつ
・現在画策している計画のために必須~非常に有用
・AIに敬虔の進みの早い奴が居ないので上記二つ安定
とかでも無い限り取りに行かなくても良いと考えている。
「神学ガン進めで宗教遺産片っ端から建てたあげく改革まで取って勝利度外視でひたすら布教する宗キチ文明とかたまに居るから困る」
「………」
- 改革の信仰の証 -
ビザンチン文明の特性では取得不可
改革の信仰の証 | 効果 |
---|---|
イエズス会による教育 | 信仰力によって大学、公立学校、研究所を建設することができる。 |
地下宗派 | 自国スパイの駐留している都市に宗教的圧力をかける。 |
宗教的情熱 | 信仰力を使って産業時代以降のユニットを購入することができる。 |
慈善施設 | 都市国家に ゴールドを贈った際の影響力の向上が30%増しになる。 |
異教徒の改宗 | 伝道師は隣接する蛮族ユニットを自国の文明に改宗させる。 |
神の栄光のために | 信仰力を使って産業時代以降のいかなるタイプの 偉人も購入できる。 |
福音主義 | 伝道師による布教活動は既存の他宗教の圧力を低下させる。*4 |
聖地 | 信仰力で購入したすべての建物から1つあたり観光力2を得られる。 |
預言者たちの団結 | 他宗教の審問官と預言者はこの宗教を完全に消滅させることができず、半減させるだけにとどまる。*5 |
イエズス会による教育
で科学関連施設が色々購入できるように。
特に大学は 160とかなり安いためあっという間に全都市に建設できる。
敬虔ルートを進めて行くと遅れがちになる国力をカバーどころか 出力次第では一気に挽回、ブチ抜けるレベルに。
文句なしの改革最強候補ではあるがAI人気も守りの女神以上のダントツ人気。
改革一番乗り以外では間違っても取れること前提で国家運営してはいけない。
地下宗派
自在に交易路による宗教圧力一本分をかけられるような効果。
通常の交易路や信仰による結束を上手く使えば遙か海の向こうの都市国家にも簡単に布教できる。
他文明都市となると基本スパイは首都であるため使うには心許ない。
他に比べ明らかに一段以上見劣りするので基本この効果を選ぶ機会は無いだろう。
宗教的情熱
産業時代以降でも布教活動後の の使い道が出来るよやったねたえちゃん。
しかしharu氏のレポを見ればお分かりの通りかなりの高コストが必要で実用性はやや微妙。
後半での の使い道、というなら後述の神の栄光のためにの方が普通に無難だろう。
慈善施設
博愛主義より効果が高い強力な証候補。当然AI人気も高い。
あと一つ敬虔取ってコンプ→預言者埋め埋め進行との相性が良い。
異教徒の改宗
遠方への布教の際、不意の蛮族との遭遇にも安心。
威力的使用法として戦争中自軍が出払っている際の蛮族襲撃対策や都市国家からの蛮族野営地撃破クエ任務がある。
蛮族野営地をわざと撃破せず捨て駒や探索要員補充地にしても良いだろう。
神の栄光のために
敬虔ルートのため普通に 出力が上がっているわけで、単独運用でも一定のシナジーが出るのが便利。
後半の の使い道として社会制度コンプを意識しなくて良くなるため、柔軟な社会制度取得が出来るようになるのも地味にありがたい。
同一偉人はどんどんコストが上がっていくため、選択肢が広がることで偉人輩出総数を増やせるのも魅力だろう。
フランスUAを生かし美学無視or採用のみからの文化勝利とか様々な可能性が広がる能力である。
福音主義
強力な布教戦争用の剣。他教都市でもごりごり塗り替える。
援護射撃として交易路等による宗教圧力をかけてやるとより捗る。
聖地
購入施設を2つ取れたのなら強力な文化勝利のお供になる。
1つしか取れないのならば神の栄光のためにの方が無難。
これを主力として早期の文化勝利を狙う作戦もあるがブラジル以外ではきつめ。
Gak以前の「文化勝利と言えば敬虔ルート」のなごりを感じる効果である。
予言者達の団結
強力な布教戦争用の盾。
敵の大予言者の効果が(自教徒は二度使われても0にならないため)半減以下に。
威力的使用法として先んじて他教文明都市を(特に敵聖都は大予言者で)塗りつぶす作戦がある。
・大予言者が出るまで敵宗教は布教不可
・ようやく出た大予言者を二度使って敵聖都復活
・待機させていたこちらの大予言者ですぐ塗り替え、以下ループ
こちらの大予言者一体で敵預言者2体潰せるのでここまでやれば敵宗教はほぼ死に体だ。
ただし間違いなく友好宣言状態からでも非難声明が飛んでくる(笑)
「さて、最後に時代が進み布教ユニットが非効率になったときの立ち回りについてだ」
言われずとも分かっている人も多いだろうが別に難しい話では無い。
宗教的情熱を取るか、何かしらの偉人を出せるようにしておこうと言うことだ。
偉人排出と言えば神の栄光のためにを取らないとなると社会制度コンプになる。
特に便利なのが伝統の大技術者、合理主義の大科学者の二つ。
このどちらかは出来れば が手持ちぶさたになる前に抑えておきたい。
敬虔コンプで預言者埋め埋め進行という手もある。
商業コンプもコンプ効果と保護貿易主義が強力なことを考えると悪くは無い。
名誉ルートは普通に大将軍が余るレベルなので偉人目的でコンプ狙いはしないだろう。
美学コンプは宗教どうこう以前の固定作戦レベルの話なので除外(笑)
探検コンプは大提督がお察しなので候補外。
コンプ効果自体は悪くないのだが最終社会制度も大提督関連なので糞過ぎる。
「特に解放ルートだとうっかり の使い道を用意し忘れやすいので注意だ」
とりあえず私の宗教講座はここまで。
皆さんの宗教運営の参考として少しでもお役に立てれば幸いである。
ご質問、ご感想等有りましたらお気軽によろしくです^_^
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