ゲーム中いずれかの文明が、「活版印刷を取得する」「全ての文明と出会う」の両条件を満たすと、世界議会が開かれるようになる。この時点をもって、各文明は世界議会を通じて都市国家を除く他の文明全てと強制的に出会うことになる。
各文明は世界議会で提案される決議に対して賛成か反対かを投票し、賛成が反対を上回るとその決議は可決となり、効果が全文明に及ぶ。また、他の指導者の意に沿った提案・投票をすれば外交関係がよくなり、逆に意に反する提案・投票をすれば外交関係が悪化する。
世界議会は終盤で外交勝利を決定する場となるなど、後半のゲーム展開で重要な意味を持つ要素である。
世界議会では、1回のセッションで2つの議題について投票を行う。2つの決議のうち、1つは議長国が、もう一つは議長国以外のいずれかの文明が提案する。
決議投票は提案されてから一定のターンを経て行われ、各文明は自分の持つ代表を、2つの決議のいずれかに振り分けて投票する。
そうして全文明からの代表を集計し、賛成が反対を上回ればその決議は可決となる。
議長国は他の文明より多くの代表を持ち、さらに毎回決議を1つ提案することができる。「活版印刷を取得する」「全ての文明と出会う」の両条件を最初に満たした(世界議会のトリガーとなった)文明が、最初の議長国となる。
時代が進むたびに議長選挙が行われ、最も多くの票を得た文明がその時代の議長国として議会を主導することになる。
各文明は世界議会の決議に対して、自らの意思を表明する代表を送り込むことができる。どの文明も少なくとも1人の代表を持ち、様々な手段によって代表の数を増やすことができる。
世界議会の時代は、半数の文明がその時代に到達するか、または1つの文明がその次の時代に到達している時代となる。たとえば、半数の文明が産業時代に到達するか、1つの文明が現代に到達した時点で、世界議会は産業時代に入る。
時代が進むと即座に議長選挙が行われ、新たな議長国が選ばれるほか、各国の持つ代表団の数と提案から決議までのターン数も変化する。
世界議会の最初の時代はルネサンス時代である。
時代による世界議会の変化 | ルネサンス | 産業時代 | 現代 | 原子力時代 |
---|---|---|---|---|
議長国の代表 | 2 | 3 | 5 | 6 |
参加国の代表 | 1 | 2 | 3 | 4 |
同盟都市国家による代表 | 0 | 1 | 1 | 2 |
投票までのターン数 | 30T | 25T | 20T | 10T |
ただし原子力時代以降は、決議投票と世界の指導者投票が交互に行われる。
各セッションでは、ここに示された決議のうち2つについて投票を行う。ただし「主催国の選択」「世界の指導者」については、単独で1回のセッションを行う。
国際プロジェクト以外の決議が可決され効果を発揮している場合、「現在有効な決議を撤回する」提案も可能。
一部決議では提案に特定のテクノロジーが世界上で必要となる。これはいずれかの文明が保有していればよく、提案者が保有している必要はない。
決議 | 効果 | 必要技術 | 備考 |
---|---|---|---|
主催国の選択 | 最も多くの票を得た文明が議長国となる | 文明による提案は不可 いずれかの指導者を選んで投票する 世界議会の時代が進行すると、即座にこの決議が行われる | |
世界の指導者 | 目標票数*1を得た文明が外交による勝利を達成 勝利者が出なかった場合、上位2文明に追加の代表+2 | 文明による提案は不可 いずれかの指導者を選んで投票する 原子力時代に到達すると、1回おきで自動的に提案される | |
世界的宗教 | 対象宗教を信奉する文明に追加の代表+2 対象宗教の伝播速度+25%、聖都に +50% | いずれかの宗教を選択して提案 2つの宗教が同時に世界的宗教となることはできない | |
世界的思想 | 対象思想を採用している文明に追加の代表+2 全ての文明で世界的思想を支持する世論が高まる | 現代-無線通信 | いずれかの思想を選択して提案 2つの思想が同時に世界的思想となることはできない |
万国博覧会 | 万国博覧会プロジェクトが開始される | 一度可決されると再提案不可 | |
国際大会 | 国際大会プロジェクトが開始される | 現代-無線通信 | 一度可決されると再提案不可 |
国際宇宙ステーション | 国際宇宙ステーションプロジェクトが開始される | 情報-人工衛星 | 一度可決されると再提案不可 |
文化的遺産 | 世界遺産に +3 | - | |
自然環境遺産 | 自然遺産に +5 | - | |
歴史的ランドマーク | 偉人による地形改善に +2、ランドマークに +4 | 産業-考古学 | |
財政支出(科学) | 大科学者・大技術者・大商人の誕生速度+33% 大著述家・大芸術家・大音楽家の誕生速度-33% | 財政支出(芸術)と共存不可 合理・探検採用AIが喜ぶ | |
財政支出(芸術) | 大著述家・大芸術家・大音楽家の誕生速度+33% 大科学者・大技術者・大商人の誕生速度-33% | 財政支出(科学)と共存不可 美学採用AIが喜ぶ | |
住み込みの学者 | 他の文明に既知のテクノロジーに研究速度+20% | - | |
常備軍税 | ユニットの維持費+25% | - | |
核拡散防止 | 原子爆弾・核ミサイルの新規生産が不能になる | 情報-高度な弾道学 | 生産済みのものはそのまま残る |
贅沢禁止 | 対象高級資源から が得られなくなる ただし取引は従来通り可能 | いずれかの高級資源を選択して提案 | |
通商禁止 | 選択した文明との交易が不能になる 該当交易路は即座に交易が中止され、新たな交易相手を選択する | いずれかの文明を選択して提案 | |
都市国家との交易を禁止 | 都市国家との交易が不能になる 該当交易路は即座に交易が中止され、新たな交易相手を選択する | - |
各プロジェクトの効果はこちらのページを参照
他文明の首都に外交官を置いているか思想を共有していると、相手の世界議会における動向を知ることができる。
片方だけを満たしているときは提案に賛成か反対かだけがわかり、両方満たしているときには賛成・反対の度合いも知ることができる。
他文明の首都に外交官を置いている場合、その文明との外交画面からいずれかの決議に賛成・反対するよう取引を持ちかけることができる。
当然ながら、否定的な提案への賛成または肯定的な提案への反対を持ち掛ける場合は大きな代償を要求されるか、取引を拒絶される場合もある。
次の要因により、議題によって友好度に補正がかかる
外交勝利に必要な票数は以下の式に基づいて決まり、ゲーム中に変化する
1.443 * ln(生存している文明数 + 0.5 * 滅亡した文明数) + 7 + 16.023 * ln(生存している都市国家数 + 0.5 * 滅亡した都市国家数) - 13.758
※オーストリアの政略結婚やヴェニスの商人による買収を受けた都市国家は、生存している都市国家数にも滅亡した都市国家数にも含まれなくなる
lnは自然対数、小数点以下は切り下げ
以下に一例として標準マップサイズのデフォルト設定(文明数:8 都市国家数:16)における外交勝利に必要な票数を示す
尚、オーストリアの政略結婚やヴェニスの商人による買収を受けた都市国家は1つにつき2つの都市国家が滅亡したものと扱うことで下記の表が適応できる*4
滅亡した文明数 |
---|
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
滅亡した都市国家数 | 0 | 40 | 40 | 40 | 40 | 40 | 40 | 39 |
1 | 40 | 40 | 39 | 39 | 39 | 39 | 39 | |
2 | 39 | 39 | 39 | 39 | 39 | 39 | 38 | |
3 | 39 | 38 | 38 | 38 | 38 | 38 | 38 | |
4 | 38 | 38 | 38 | 38 | 38 | 37 | 37 | |
5 | 37 | 37 | 37 | 37 | 37 | 37 | 37 | |
6 | 37 | 37 | 37 | 37 | 36 | 36 | 36 | |
7 | 36 | 36 | 36 | 36 | 36 | 36 | 36 | |
8 | 36 | 35 | 35 | 35 | 35 | 35 | 35 | |
9 | 35 | 35 | 35 | 35 | 34 | 34 | 34 | |
10 | 34 | 34 | 34 | 34 | 34 | 34 | 33 | |
11 | 33 | 33 | 33 | 33 | 33 | 33 | 33 | |
12 | 33 | 33 | 32 | 32 | 32 | 32 | 32 | |
13 | 32 | 32 | 32 | 32 | 31 | 31 | 31 | |
14 | 31 | 31 | 31 | 31 | 31 | 30 | 30 | |
15 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 29 | 29 | |
16 | 29 | 29 | 29 | 29 | 29 | 29 | 28 |