大型拡張パック第2弾、Brave New Worldにおいて、文化勝利の方法が大きく変化した。civilopediaによると次の通り説明されている:
文化による勝利を収めるには、ゲーム内の各文明に対し、支配的な文化的影響力を持たなくてはならない。これを達成するには、傑作を作ったり、文化遺産を発見したりすることにより、観光力を高めることが必要だ。こうして生み出した観光力は、他の文明に絶えず影響を与える。この影響を強めるには、国境の開放、交易路、共通の宗教や思想、研究協定などが有効だ。
ゲーム開始時から生み出してきた観光力の累計が、存続しているどの文明の文化力の累計よりも多くなると、文化による勝利が得られる。
だが実際のところ、これだけの説明だと何のことだかよく分からないだろう。以降順を追って説明していきたい。
このページはまだ叩き台です。加筆歓迎。
各文明は他の全ての文明に対する影響力と言うものを持っており、観光力が他文明への攻撃力、文化力が他文明からの観光力への防御力である。
自文明が該当文明へ与えた総観光力と該当文明が生み出した総文化力の比率がその文明に対する自文明の影響力と言う事になる。
この影響力が高ければ高いほどその文明に対し様々なボーナスを得る事が出来、
全ての文明に対し影響力大(その文明の累積文化力を自文明の与えた観光力が上回る)となると文化による勝利を達成する事が出来る。
観光力は一部の世界遺産や宗教施設等も生み出すが、傑作の生み出す産出量に比べれば微々たるものなので
基本的には如何にして傑作(とそれを収蔵するスロットを持つ建造物)を生み出して行くか、
またそれをブーストする遺産やテクノロジーや社会制度をどう組み立てていくかが文化勝利への鍵となる。
この為、BNWにおける文化勝利はむしろ観光による勝利と表現した方がより正確であろう。
この影響力は片側通行で独立しているものであり、ある二カ国間の片方の影響力が高いからと言って、もう片方の文明の影響力は低いとは限らない。
双方共に文化勝利を目指している場合、互いに影響力が高いと言う事も有り得る。そしてその場合、そのライバルが最後の攻略目標になりがちである。
パラメーター | 累積文化値に対する 累積観光値の比率 | 影響下にある全ての 交易路へのボーナス | スパイボーナス | 影響下にある文明の都市を 征服する場合のボーナス |
---|---|---|---|---|
不明 | 10%未満 | 無し | 無し | 無し |
興味 | 10~29% | |||
親しみ | 30~59% | 科学力+1 | 影響下にある文明に対して スパイが1ターンで内偵を行う*1 | 反乱期間と人口の喪失が25%軽減される |
人気 | 60~99% | 科学力+2 | 影響下にある文明とさらにその文明と 同盟関係にある都市国家でも スパイが1ターンで内偵を行えるうえ、 スパイのランクが1つ上がる | 反乱期間と人口の喪失が50%軽減される |
影響力大 | 100~199% | 科学力+3 | 反乱期間と人口の喪失が75%軽減される | |
支配的 | 200%以上 | 科学力+4 | 影響下にある文明とさらにその文明と 同盟関係にある都市国家でも スパイが1ターンで内偵を行えるうえ、 スパイのランクが2つ上がる | 反乱期間と人口の喪失が無くなる |
ゲーム開始から常に生み出される文化力と違い、観光力は狙って生み出さないと生産されない。具体的な生産方法は後述。
影響力のレベルは累積で決まる為、観光力を出すのは早ければ早いほどいい。
最も早く生み出せるのは改革の信仰の証「聖地」による宗教施設からだが、なかなか競争率が高く狙っていかないと取得は難しい。
また本気で文化勝利を狙うなら敬虔の社会制度に寄り道するよりもとっとと美学をコンプした方がテーマ化ボーナスの恩恵が大きいので
勝利の選択肢を中盤まで取っておくつもりがないのなら忘れても構わないだろう。
宗教創始するつもりがないのなら聖地を取った宗教に染まるのが一番楽に進める。
影響力は文化力の低い文明に対しては比較的楽に高める事が出来る。即ち、独裁政治の思想を取るようなタイプだ。
得てしてこのタイプの文明はちょくちょく戦争を吹っかけてきがちなので、スパイボーナスや征服ボーナスが存分に活躍するだろう。
観光力は終盤になると思想、テクノロジー、建造物等により大きく増強され、さながら祖国自慢大会の様相を呈してくる。
また本格的にコンサートツアーが観光攻撃ユニットとして使えるようになるので、美学コンプしているなら大音楽家が買えるように信仰力は貯めておきたい。
思想を選択する頃になると、影響力は時に不幸をもたらすようになる。異なる思想を持つ文明から強い影響力を受けると、
社会の安定性が弱まって 不幸が発生する。余りに大きな影響力を受けると、都市が離反したり、場合によっては革命が起こって文明全体が他の思想に転向してしまう。
だけ不幸が出る。差がマイナスになっても幸福は出ない。
不幸が1以上発生している場合、任意で現在の思想を放棄し他の思想に変更する事が可能(不幸が 0の場合は出来ない)。但し選べる制度の数は減ってしまう。
不幸は産出している幸福度で相殺出来るので 幸福な間は問題ないが、不幸に耐えられなくなったら思想変更も考えよう。
もちろん、思想の採用に出遅れた場合は他文明の採用状況を考えて多数派の思想を選びたい。
但し、幸福度が溢れている場合は不幸を受け入れてでも勝利に必要な思想を取る事も出来る。全てはプレイヤー次第だ。
傑作とは、大芸術家が作成出来る「傑作芸術」、大著述家が作成出来る「傑作書物」、大音楽家が作成出来る「傑作音楽」の総称。
これらは観光力を生み出し、文化勝利への道を拓く為の重要な礎となる。
文化遺産は傑作芸術とスロットを共有する言わば「ミニ芸術品」であり、史跡の発掘により産出する。
ここでは、それらが生み出す文化力と観光力の関係についても記す。
BNWより旧来の大芸術家の能力が3つに分割され、それぞれが文化勝利の為の重要な役割を持つようになった。
それぞれの詳細は偉人の項目を参照されたい。
大芸術家を消費する事により、傑作芸術を作成する(後述)か、黄金時代(8ターン*2)を開始する。
黄金時代はいつの時代でも普遍的に使えるので、余ってしまっても安定して役立つ。
どうせならスロットが枯渇していない限り出来るだけ傑作の作成に使いたいところだが、
大音楽家を消費する事により、傑作音楽を作成する(後述)か、他文明領土においてコンサートツアーを行う。
コンサートツアーは行った文明に戦闘力(誕生したターンの観光力)の10倍の観光力を与え、その他の全ての文明に対しても戦闘力の2倍の観光力を与える。
文化大国に対して自国の影響力を大きく高める事の出来る攻撃ユニットとも言えるが、文化勝利が近い場合AIは文化勝利を阻止しようと
国境開放をなかなかしてくれなくなると言うルーチンを持っている為、産出文化力が高い文明には早めに使うなど、使うタイミングは留意しよう。
また、観光力は時代が進むにつれて増大する為、あまり早い時代にコンサートを行っても効果が低い。
最初は傑作音楽を作るのに勤しみ、順調に傑作が増えて観光力が増大した辺りから遠征ライブを行うのがよいだろう。
この戦闘力は「誕生したターン」の観光力に依存する為、信仰力で買う等の場合は出来るだけ観光力が高い時期に行いたい。
国際大会で金賞を取った(観光力が20ターンの間+100%)タイミング等が時期的にもいいが、
欲を言えばホテルや空港、国立観光案内所を建ててからの方が爆発力が明らかに違う。その為にあえて世界議会での提案を遅らせるのも手だ。
大著述家を消費する事により、傑作著述を作成する(後述)か、政治論文を書かせる。
政治論文は直前8ターン分の文化力を獲得すると言うもので、いつ使ってもいいがやはり黄金期等で文化力の産出が多い時期に使いたい。
万国博覧会で金賞を取った(文化力が20ターンの間+100%)時等に使えば最高の効果を発揮するだろう。
偉人を消費する事により、その偉人の名前に対応した傑作を生み出す事が出来る。
この名前の数は有限であり、それを超えると傑作が枯渇してしまい傑作を生み出す能力が封印される。滅多に起こらないが、大人数でのプレイ時は留意しよう。
生み出した傑作はギャラリーからいつでも鑑賞が可能。
一部の建造物はそれぞれの偉人の作成出来る傑作を収蔵する為のスロットを持っており、
そこに収められた傑作は観光力と文化力を生み出す。
逆に言えばスロットがあるだけでは何の効果ももたらさず、そこに傑作を収める事で初めて効果をもたらす。
この「スロットに納める事により文化力を生み出す」効果の追加により、文化系建造物の素の文化力は大きく低下した。
その為、文化圏拡大の目的の為には適切な都市に適宜傑作を配置してより効果的な文化圏拡大を図りたい。
当たり前な話だが、美術品の置いてない美術館に観光客はやって来ないし、周囲の住民に評判も立たないのだ。
なお、そこに収める事の出来る傑作はスロットの種類によって決まっており、例えば音楽スロットに書物を収めるなどは出来ない。
また、偉人が傑作を生成出来る能力を持っていたとしても、それを収蔵する為のスロットが余っていない限り、新たな傑作を生み出す事は出来ない。
スロットに傑作が収まった状態でその建造物がある都市が占領されると、傑作ごと奪われてしまう。
空きスロットが無いのなら仕方ないが、危なくなったら事前に出来るだけ退避しよう。
大芸術家が製作する事の出来る傑作である。
傑作芸術・文化遺産スロットに収蔵される。
考古学者が史跡から発掘する事によって入手する事の出来る展示物である。
傑作芸術・文化遺産スロットに収蔵される。
名前が紛らわしいが建造物の遺産とは一切関係が無い(スロットがある建造物には遺産が多いのは確かだが)。
効果そのものは傑作芸術と変わりがないが、後述のテーマ化ボーナスに関係する。
大著述家が製作する事の出来る傑作である。
傑作書物スロットに収蔵される。
大音楽家が製作する事の出来る傑作である。
傑作音楽スロットに収蔵される。
傑作スロットを2つ以上持つ建造物にある特定の条件を満たす傑作を揃えてスロットを埋めると、そのスロット数と同じだけの観光力ボーナスが得られる。
このボーナスは強力であり、観光力を一気に増強してくれる。社会制度等によりブーストを掛けると更に強力だ。
漫然と傑作を並べていただけではこの効果は得られない。傑作ウィンドウをまめに覗き、色々と並び替えてみよう。
各文明はターンごとに芸術、書物、文化遺産の3つそれぞれに対し「交換に出してもいい傑作」を提示する事が出来る。
自らのテーマ化ボーナスを満たすのに必要な傑作を手に入れる為に、手持ちの傑作を他文明と引き換える事が出来るのだ。
どういう訳か傑作音楽だけ交換することができないが、複数の文明の傑作音楽を要求されることもないので進行上問題はない。
基本的に「自文明以外の傑作」を条件に要求された場合、戦争で無理矢理奪うか、この交換で手に入れるかの2つしか無い*3*4。
出来るのは物々交換のみであり、傑作をゴールドその他で買ったり、またその逆も出来ない。
その名の通り、「傑作が誕生した文明」である。これは誰の手に渡っても変化しない。テーマ化ボーナスに関係する。
文化遺産の場合、「史跡の形成に関わった文明のどちらか側」であり、文明以外にも都市国家や蛮族の遺産になる事もある。
文化遺産でのこの項目は結構いい加減であり、実際に交戦してないのに傍に居た文明だから等と言う適当な理由で関係ない文明の遺産になったりする。
その名の通り、「傑作が誕生した時代」である。これも誰の手に渡っても変化しない。テーマ化ボーナスに関係する。
文化遺産の場合、「史跡のできた時代」である。
考古学を研究する事により、「史跡」と言う地物が各地で発見される。これはそれ以前の時代に交戦があった古戦場であったり、あるいは古代遺跡や蛮族の拠点の跡地であったりする。
史跡を市民ユニット「考古学者」に発掘作業を行わせる事により、様々な恩恵を得る事が出来る。
社会制度「探検」を完遂すると、新たに「隠された史跡」が現れる。これらは完遂していないプレイヤーには見えない。
どちらも「マップ上にあといくつ残っているか」が表示されるので、考古学者の生産の参考にするとよい。
基本的に、史跡は資源の上には発生しないように、かつある程度位置がばらけるようになっている。
考古学者は購入が出来ない。その為、多少面倒でも生産力で生産する必要がある。また、生産する都市に大学かそのUBが必要。
発掘作業が行われると史跡は「発掘現場」と言う地物に変化し、発掘開始から5ターンが経過すると発掘を済ませて考古学者と共に消滅する。
発掘には伐採および干拓が必要(その分余計にターンが掛かる)なので、今すぐ発掘するのでなければ予め労働者に地ならしを行わせておくとよい。
発掘作業は他文明の文化圏でも出来るが、宗教ユニットと違い国境開放されていないと立ち入る事は出来ない。
発掘の成果を文化遺産として持ち去る。発掘現場は消滅し、更地になる。
古戦場などでは2つの文明が史跡の形成に関わっているが、発掘した際は2つのうちどちらの文明に属するかを選択して持ち去ることになる。
都市国家以外の他文明の文化圏内にある史跡から文化遺産を持ち去ると外交関係が悪化するので注意しよう。
発掘の成果を記念館としてその地点に残し、後世に語り継ぐ。発掘現場は消滅し、ランドマークになる。
要はGaK以前の大芸術家が行えた地形改善と同じようなものだが、史跡が出来た時代から一つの時代を経る毎に文化力が+1される。
都市国家以外の他文明の文化圏内にある史跡をランドマークにすると、発掘に協力したとして外交関係が恒久的に強化される。
芸術・文化遺産スロットが満杯で空きがない場合は必然的にランドマークにする事になるので、発掘前にウィンドウはチェックしておこう。
探検フルコンプにより発見される「隠された史跡」からのみ、30%の確率で「ロゼッタ石」等の書物系文化遺産が発掘される。
それを傑作書物として持ち去る。発掘現場は消滅し、更地になる。
書物系文化遺産の文明は文化遺産と同様の基準で決められるので、交換に頼らず他文明の傑作書物を手に入れられる可能性がある。
探検フルコンプにより発見される「隠された史跡」からのみ、傑作書物の代わりに選択出来る。
書物系文化遺産を消費する事により、大量の文化力を手に入れる*5事が可能。発掘現場は消滅し、更地になる。
なお、ロゼッタ石が発掘された場合、ランドマークにする事が出来ない。
ランドマークによる外交ボーナス目的で他文明の文化圏の隠された史跡を掘り返す場合こうなると裏目に出てしまう事になるので、十分に注意したい。
観光力は、他文明との様々なやり取りで補正を得ることができ、文化勝利への道をぐっと近づけることができる。
その補正を得る方法は以下の、
である。
また、思想が異なっている場合は-33%の補正を受けてしまう。
異なった思想のマイナス補正対策として、スパイを外交官として首都に置くことでプロパガンダを行い+25%の補正を得られる。
このプロパガンダは異なった思想のみに補正を与えるもので、同じ思想の場合は当然何も得られない。(外交官が自国の思想を宣伝しているため)
様々な条件で観光力補正を得られる。ここではその補正について焦点を当てて解説していく。
美学の文化交流を採用することで、国境開放・交易路・共通の宗教の観光力補正にそれぞれ+15%を上乗せすることができる。
共通の宗教は無理でも、国境開放と交易路はそこまで難しくない。2つで+80%の補正を得られるのだから、たとえ国境開放でゴールドを要求されても承諾しよう。
ゲームも終盤になると関係悪化などで意地でも国境開放しない場合がある。こうなると大音楽家のコンサートラッシュも出来なくなってしまう。
対策としてはクラウゼヴィッツよろしく宣戦して無理矢理侵入し、戦場のど真ん中でライブを行うやたらドラマチックな手段を取る必要がある。
補正を失いたくない場合、軍事力つまり核兵器を大量に用意することで態度を軟化させるしかない。あるいは、他の文明にコンサートラッシュをする際の余波として生じる観光力でトドメをさせるならそれもアリだ。
最終手段としての核投下は、ほとんどの補正を失ってしまうのでホントに最後の最後と心得ておこう。
国際議会での通商禁止も跳ね除けたい。自文明はもちろん他文明の通商禁止でさえ可決されたらそれだけで大きな機会損失なのだ。
たとえ仮想敵国であっても反対票を投じ、仮に可決されても次の会議で破棄の提案を出そう。侮る無かれ+40%の補正を。1ターンでも早く勝利に近づけばそれだけ安全であるのだ。
文化勝利は外交・制覇に比べターン数がかかり他文明に勝利条件を満たされやすい。
また科学勝利のようにとりあえず核兵器を首都近辺に落としパーツ製造を遅らせるようなことがなかなか出来ない。なぜならこちらと戦争中の文明に対し、観光力補正が効くのはあまりないのだ。
せっかく文化交流を採用したなら、国境開放と交易路の両方のボーナスを狙うべきである。もちろん共通の宗教も狙えるなら言うことはない。
総評として、常に他文明に対し+80%の補正を維持する気持ちで採用しよう。それが困難な情勢なら、初めから採用するのは諦めるべきだ。
異色の文化勝利として、独裁の個人崇拝を利用した文化勝利もある。
個人崇拝は、共通の敵と戦っている文明に+50%の補正を与えてくれる。
これは共通の敵1文明に対し+50%ずつの補正なので、共通の敵が増えればその分だけ補正を得られる。
世界中が戦争をすればするほど補正が乗るので、とくに終盤は大戦争が勃発しやすいこともあり、上手く狙えば効果は大きい。
ただし、思想のレベル3なので、それなりに時間がかかるのがネック。それに見合う効果かどうかはプレイヤー次第か。
文化大革命を採用すると、同じ思想の他文明に対し+34%の補正を得ることが出来る。秩序を採用した他文明が文化勝利のライバル候補ならいいのだが、他の思想なら効果は発揮せず。
後述するプロレタリア独裁とのコンボで真価を発揮する。
秩序のレベル3であるプロレタリア独裁は、自文明より幸福度の低い文明に+34%の補正を与えてくれる。
高難易度であれば効果を得るためのハードルが高いため、他の社会制度を採用してしまいがち。
AIの幸福度は文化の概要ウィンドウ・文化の勝利のタブで確認することができるので、自分の幸福度とよく相談して採用すること。
文化大革命とプロレタリア独裁の内容から、文化勝利で秩序を採用する旨味は最も観光力の高い他文明が秩序を採用した場合に限る。
思想の違う文明に不幸をまき散らしプロレタリア独裁を機能させる。そうして秩序の採用を無理強いさせ文化大革命でさらにブーストする。なかなかよく出来た思想である。
文化勝利するためには基礎観光力とそれを補正する条件を多く満たさなくてはならない。
補正条件を以下に載せたので活用してほしい。
観光力早見表 |
観光力の補正条件 | 補正値 | 文化交流ボーナス値 | 戦争時の効果の有無 |
---|---|---|---|
国境の開放 | +25% | +15% | 無し |
交易路 | +25% | +15% | 無し |
共通の宗教 | +25% | +15% | 有り |
外交官のプロパガンダ | +25% | 無し | 無し |
思想が異なる | -33% | 無し | 有り |
同じ思想を採用 | +34% | 無し | 有り |
自文明より幸福度が低い | +34% | 無し | 有り |
共通の敵と戦う | +50%*6 | 無し | 有り |
カーニバル | +100% | 無し | 有り |
ここでは観光力を考えるうえで筆者独自の用語を使って解説しています。
観光力は都市が生み出す観光力と、それを様々な条件で補正した総観光力に分けられる。
総観光力は与える文明ごとに異なっており、これは該当文明と戦争をしていたり、あるいは平和に国境を開放し交易路を持っていたりで変化する。
都市が生み出す観光力とは、傑作・文化遺産・世界遺産・テーマ化ボーナス・ホテル・空港・国立観光案内所などである。都市一つ一つの基礎観光力を合計したものが実質的な観光力になる。
これとは別に、国際大会・インターネット・メディア文化・世界的宗教の効果がある。これはどのような効果なのかというと、各都市が生み出す基礎観光力にそれぞれ修正を与える。
例えば、ある都市の基礎観光力が50あるとしよう。インターネットの技術によって+100%が乗り都市の実質観光力は100になる。もし国際大会の金賞も手に入れているなら実質観光力は150である。
こうして得た観光力を、国境開放・交易路などでさらに補正することができる。
観光力の値はこうして計算されるので、どのタイプの文化勝利でも基礎観光力が高くなければいけない。
また、観光力だけを鑑みるなら大音楽家をどうするかも結論を出せる。答えはインターネットまで生み出さないこと、これ以外にない。コンサートラッシュをするうえで重要なのは実質観光力の値であり、そのための基礎観光力は傑作書物・芸術と文化遺産とテーマ化ボーナス・ホテル・空港・国立観光案内所のみだ。こうして得られる観光力の10倍の威力のコンサートと、傑作音楽とその補正分の総観光力では比較にならないほどの差がある。
つまり、大音楽家はインターネットまで出す価値があまりなく、インターネット解禁から一人でも多く出さなくてはいけない特殊な偉人だとわかる。
もっとも、実際はルネサンス期以降の文化を稼ぐ新たな手段として音楽家ギルドを建てる事もあるだろう。この辺はプレイスタイルによるとしか言えないのが現状だが…
自由思想のレベル3・メディア文化は、インターネットと同じような働きをする。
結論からいって、文化勝利をする上で非常に強力なものである。
放送塔がある都市の観光力に+34%の修正を与えるのだが、他の思想と異なり、都市の基礎観光力に直接修正をする。
これはインターネットや国際大会と同じ働きであり、この効果のおかげで大音楽家の戦闘力も底上げされる。
実質観光力が底上げされたあと、さらに補正も乗るので文化勝利するならメディア文化は擬似的なインターネットといっても過言ではないだろう。
このような効果なので、(地味だった)CNタワーの強さも再確認していただきたい。大国なら国立観光案内所を建てるより、CNタワーの建造から始めるべきである。
国際大会は、無線通信の技術をいずれかの文明が取得すると国際議会で提案することができる。
最も多くのハンマーを投じた文明は観光力が20ターンの間観光力+100%を得られる。
事前準備が必要で確実性に乏しいが、うまく決まればインターネット同様の効果を発揮する。
無線通信は現代にある技術であり、この時期から各勝利条件の道筋が見えてきているだろう。もし国際大会を制することが出来たなら、文化勝利は目前だ。
無論、インターネット取得に合わせて国際議会で可決出来れば、20ターン以内に勝利できるだろう。
決議の一つである「世界的宗教」に認定された宗教の聖地では、観光力産出に+50%のボーナスがかかる。
この決議は他の宗主国達に反対されるという中々にリスクもハードルも高い内容だが、創始していない国に啓蒙すればその文明は賛成してくれる。
改宗圧力も増えるので、非創始国への伝播は一度通せば多少は楽になる。
ただし布教に必要な宗教ポイントにもAIボーナスがかかるので、プレイヤーよりもむしろAIが通さないように気を付けるべきかもしれない。
インターネットの技術を得ることで観光力2倍となり、半ば勝利したと早合点したところにこの遺産が立ちふさがる。
グレート・ファイアウォールの効果は、スパイの技術窃盗の撲滅とインターネットの無効化である。
この遺産の嫌らしいところは、インターネット一直線に技術を進めるとツリーの反対側にあるコンピュータの取得に遅れ、結果AI文明に取られてしまう点だ。
これを建てたAI文明に対抗するには戦争をして奪い取るか、大音楽家のコンサートラッシュをかけるかしなくてはならず、文化勝利の計画が大きく狂ってしまう。
高難易度でもインターネットのおかげで容易に他文明を影響大に出来るが、グレート・ファイアウォールを建てた文明だけは例外なので、何らかの予備策を携えておくことを念頭に入れておくべし。
文化勝利をするには観光力を増やさなくてはならない。ではどうやってその観光力を増やすかが文化勝利の根幹だ。基本的には芸術作品を生み出しつつ、博物館に文化遺産を収めテーマ化ボーナスを得ながら地道に進む。そして可能なら文化勝利向けの世界遺産を狙い、ふさわしい思想を選択し、ホテル・空港を全ての都市に建て、国立観光案内所を最も観光力のある都市に建て、インターネットで観光力を2倍にし、大音楽家のコンサートラッシュで文化勝利するのがセオリーだ。
しかしながら、文化勝利をする上で様々なアプローチが存在する。
ここから先はより優れた執筆者に譲りたい。
とくに変わったことをするわけでもなく、偉人の傑作、文化遺産を自前で手に入れたり戦争で手に入れたりしながら観光力を上げていくやり方。
軍事・科学・商業・芸術をバランスよく維持し、国際大会やインターネットで一気に観光力を上げて勝利するタイプ。
遺産の生産力にボーナスが入るエジプトやテーマ化ボーナスが強化されるフランス。カーニバルで観光力と文化偉人が増強できるブラジル。変わったところでは、科学力に長け、他国に先駆けて遺産に必要な技術を獲得しやすい朝鮮、バビロニアといった文明が向く戦略。全体的に小国、自由向けか。
以下に具体的な施策を補足する。
遺産が持っている元々の文化や傑作スロットに加え、更に追加される文化力によってホテル/空港/国立観光案内所で加算される観光がプラスされる。
国立観光案内所が建てられるのは1都市だけなので、究極的には遺産は1都市集中させるのが理想。無理な場合は傑作スロットがある遺産だけでも集中させたい。
ただし、社会制度美学の「芸術の開花」があることを考えると、主要都市に1つづつ世界遺産があるくらいにはバラけていてもよい。
前者は20ターン文化+100%であり、AI文明に取られると痛い他、勝利のために重要な社会制度を一気に取れる。後者は観光+100%で言わずもがな強力。できればインターネット解禁後に国際大会を開催するのが理想。
最下段ルートは鉄道、上二段目は原子理論まで取ればいいのであとは最上段をひた走る。研究協定、合理コンプやオックス大をうまく使いたい。
インターネットとレーダーどちらを先に取るかはケースバイケースで。
早ければ早いほどAIの準備が整っていないため、一気に観光を注ぎ込みやすい。
前述の観光力に補正する制度以外で観光力や偉人ポイント、観光力に変換できる文化ポイントに関わるのは以下のとおり。
当然国力に関わる社会制度も重要であることや、
万博主催が可能か否かで取得できる社会制度数が全く変わってくるのでその点も見越して制度取得を行う必要がある。
ハマれば強力であるが、皇帝レベルでも戦略に組み込むのは安定しない。
あくまでできたらやるレベル。
社会制度の敬虔・改革を採用し聖地を選択することで宗教施設を観光力に変換し、都市スパムでドンドン観光力を上げゲーム中盤に決着をつけるやりかた。
宗教施設の優先順位だが、よほど自国領土内にワイン・香料がない限り修道院の選択は厳しい。都市スパムのための幸福が足りなくなるためだ。パゴタ・モスクの2つがベストで、大聖堂は幸福確保と割り切る。
小さな欠点として、宗教創始で目的の宗教施設が手に入らなかったり、開始立地によっては都市スパムする余地がない場合だ。その場合は諦めて別の戦略を採用しよう。
この戦略のアキレス腱は、恐ろしいほどの維持費だ。神殿・寺院を全都市に建てるため財政は破綻寸前まで追い込まれる可能性がある。というよりほぼ破綻する。
解決策として3つ挙げられる。
宗教の創始が容易で早期拡張に向いたマヤ、ケルト、エチオピアや、ボーナスの信仰の証が得られるビザンチンが向く戦法。
独裁の個人崇拝を利用して世界中を戦争に巻き込むほど効果が絶大なタイプ。
重ね掛け出来るという特徴を生かして一気に300%ぐらいのブーストを掛けられるため、条件が揃えばメディア文化やプロレタリア独裁なんて目じゃない事になる。
そして文化勝利の条件が「他の文明全てに対して影響力大まで持っていく」という条件である以上、どうしても文化が高い文明に対して宣戦、滅亡といった実力行使も可能。
滅亡寸前の文明にわざと都市を譲渡し、共同宣戦して都市国家いじめの様に生かさず殺さずでブーストの材料にすると効率が良い。
当然戦争屋に向くが、独裁思想を進めるのに必要な文化力を補え、プローラの強みを活かせるポーランドもオススメ。
こちらも異色の文化勝利タイプ。国内の史跡を全てランドマークに変換してホテル・空港で観光力に変えてしまおうという大胆な戦略。
普通に文化遺産として博物館にいれテーマ化ボーナスを得ようとすると一つにつき3の観光力を得られる(ホテル・空港込みなら5だ)。
一方ランドマークにすると文化産出が時代によってバラバラでギャンブルに近い・・・のではなく、国際議会の歴史的ランドマークを利用して恒久的に+4の観光力を得ようとするもの。
ランドマークは時代が進めば進むほど文化を+1ずつ生み出すので、情報時代の太古のランドマークはこの戦略では11の観光力を生み出す。
国際大会とインターネットが乗れば33だ。この値はテーマ化ボーナス2倍の3スロット世界遺産並だといえばその凄さがお分かりいただけるだろう。
この戦略のよさは、もしかしたらつまらない僻地の都市が明日には大きな観光都市に化けてくれるかもしれない点だ。もちろん文化も生み出すので社会制度の採用も伸びる。
また、自由思想のニューディール政策との相性もバッチリだ。情報時代ならルネサンスのランドマークでも12の観光力が出るのは素晴らしい。
テーマ化ボーナス2倍の博物館にホテル・空港・国立観光案内所で一つの傑作につき8の観光力と比較してもその強さがわかるだろう。
そしてもちろん、国外の史跡はすべて文化遺産としていただく。もっとも、入植する旨味のある都市に史跡があればねじ込むべきだ。
小さな欠点として、相手文明の文化が少し伸びる点だ。だがそれもあまり心配ない。AIは文化遺産として史跡を発掘する傾向が非常に強いので、この戦略を採用したからAIの文化出力に観光力が追いつかなくなることはない。
この戦略の最大の弱点は、史跡が国内に出ないと何もできないことだ。そうなればもうこのことは忘れて、地道に遠くまで発掘しに行こう。
また、ホテル・空港が揃うまでは文化を生み出すだけなので、それまでに他の手段で観光力を上げなくてはならない。
あるいはもし、国内に大量に史跡が出たなら、戦争文明であってもこの戦略を利用してほしい。ニューディール政策がなくても十分強いことを保証する。
また、歴史的ランドマークは秋パッチ以降、偉人改善やランドマークが乏しい文明が文句を言うようになったので、提案を遅らせるか、自国の考古学者で他国のランドマークを作って回る根回しを行うなど、ヘイトを受けないように注意。
オススメの文明は拡張、戦争に長けているか、地形から文化を算出する方法を持つ文明。
具体的には文化を算出する地形改善を持つポリネシア、フランス、ブラジル、日本。
史跡目当てに都市国家を買い取れるオーストリア(ヴェネツィアは自力で拡張ができないため不向き)。
朝鮮文明はランドマークでも科学+2が出る。
戦争で史跡の出た文明を襲える戦争文明など。
またスペインのUAと自然環境遺産のコンボで自然遺産一つにつき10以上の観光力を得られる。現実的とはいえないが。
史跡をランドマークにしてホテルと空港を買うだけで戦略として成立するため、他の戦略との併用も容易。
ゲーム終盤の爆発力こそ頼もしいが、それまでに別の手段で観光力を補わなくてはならないため、戦略というよりは戦術に近いタイプ。
オーソドックス型の自由思想を狙うプレイングに組み込む、宗教力を伸ばして大預言者聖地埋めを活用する、拡張してランドマークスパムする、戦争でランドマークを奪い取るなど割と異なるアプローチを取ることが可能。
秋パッチ以降、AIが歴史的ランドマークに賛成しにくくなったため注意を要する。
(最速で提案すると全文明が反発するレベル)
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