交易はBNWで追加された要素です。
交易路は交易ユニットによって二都市間で開設され、毎ターンそれぞれの都市に ゴールドなどの収入をもたらします。
ゴールドのやりくりに悩む序盤から、国家が肥大化する終盤まで文明の経済を支えます。
ユニット「隊商」を生産または購入し、交易の命令を出すことで交易が開始されます。沿岸都市ではユニット「貨物船」によっても交易が可能です。
隊商は陸地タイルの移動によって到達できる都市のみを交易対象とします。他方、貨物船は海洋タイルで一続きになっている沿岸都市のみを対象とします。
所有できる交易ユニットは、後述する交易路の上限数と等しくなります。これは隊商と貨物船とで共有します。
交易ユニットは視界及び防御手段を持ちません。そのため、蛮族や戦争相手により略奪(即時破壊)される恐れがあります。
一度交易を開始すると、30ターン*1の経過、略奪等による交易ユニット損失、戦争や取引による都市所有者の変動、世界議会による交易禁止の発動、などが起こらない限り交易はキャンセルできません。
また、上記いずれかの条件を満たした場合交易路はリセットされ、再度交易路を割り当て直す必要があります。
交易相手との開戦によっても終了しますが、その際その相手と交易中の交易ユニットは全て即座に破壊されます。
所有できる交易路の数には上限があり、それを超えて交易路・交易ユニットを保有することはできません。
以下のテクノロジーや遺産を1つ獲得するごとに、交易路の上限数が1つ増加します。
ヴェネツィアは指導者特性により上限数に+100%のボーナスを受けます。
太古 | 古典 | 中世 | ルネサンス時代 | 産業時代 | 現代 | 原子力時代 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
テクノロジー | 畜産 帆走 | 工学 | 羅針盤 | 銀行制度 | 生物学 | 鉄道 | ペニシリン |
世界遺産 | ペトラ ロードス島の巨神像 |
交易路の範囲には上限があり、範囲外の都市に交易路を開設することはできません。
範囲の初期値は、陸上交易路で10タイル、海上交易路で20タイルです。
交易路の範囲は以下の要素によって拡大します。
陸上交易路
海上交易路
他文明や都市国家との間に交易路を開設すると、双方の都市に ゴールドをもたらします。また副産物として、 科学力や宗教圧力ももたらされます。
ほとんどの場合、交易路を所有する文明の方が多くの収入を得ます。
いずれも都市出力とは別計算となり、市場や大学などの+X%効果は乗りません。
交易路で見込まれる収入はあらかじめ交易路概要の中央タブで確認できます。
ゴールド収入の内訳
交易路のゴールド収入は以下の要素から決定されます。
これらの合計に、以下の補正を掛けた値が実際の収入になります。
科学力
目的地が都市国家でない場合、相手方のみが所有するテクノロジーの数の半分(小数切り上げ)の科学力が双方にもたらされます。
さらに相手が観光影響下にあれば+1~4のボーナスが加わります。
宗教圧力
互いの都市が宗教の自然伝播圏内にない場合、自然伝播と同じだけの宗教圧力を相手都市に与えます。
互いに違う宗教を信奉している場合、互いに宗教圧力を与え合います。
アラビアは相手に与える宗教圧力に+100%のボーナスを受けます。
観光
交易路を1つでも開設している文明に対する観光力は25%増加します。
どちらの文明が開設した交易路でも構いません。
社会制度「美学-文化交流」によりさらに+15%増加します。
外交感情
交易中のAIはヘイトが下がります。
交易中の都市国家に対しては思想「自由Lv3-条約機構」により影響力+4のボーナスを受けます。
その他
モロッコは交易相手1つ毎にゴールド・文化力にボーナスを得ます。
これは都市国家を含み、また他者から引かれた交易路でも構いません。
ただし、同一の相手と複数の交易路が結ばれても効果は重複しません(高級資源の幸福効果と同じです)。
また、この効果自体は交易ではなく文明からの収入となります。
補正要素 | 対象 | ボーナス | 時代 | コスト | 維持費 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
自国 | 相手 | 生産 | 購入 | |||||||||
補正要素 | 対象 | 自国 | 相手 | 時代 | コスト | 維持費 | ||||||
建造物 | 隊商宿 | ○ | × | 自国交易路 | +2 | - | 古典 | 120 | 580 | - | ||
市場 | ○ | ○ | 他国交易路 | +1 | +1 | 古典 | 100 | 500 | - | |||
港 | × | ○ | 自国交易路 | +2 | - | 中世 | 120 | 580 | 2 | |||
銀行 | ○ | ○ | 他国交易路 | +1 | +1 | ルネ | 200 | 780 | - | |||
東インド会社 | ○ | ○ | 他国交易路 | +4 | +2 | 中世 | 時価 | - | - | |||
ロードス島の巨神像 | ○ | ○ | 他国交易路 | +2 | +1 | 古典 | 185 | - | - | |||
社会制度 | 文化後援 | 商人連合 | ○ | ○ | 自国交易路 (対都市国家) | +2 | - | 古典 | - | |||
商業 | ほろ馬車隊 | ○ | × | 自国交易路 | +2 | - | 中世 | - | ||||
探検 | 財宝艦隊 | × | ○ | 自国交易路 | +2 | - | 中世 | - | ||||
自由Lv1 | 経済同盟 | ○ | ○ | 自国交易路 (対自由思想) | +3 | - | 産業 | - | ||||
指導者特性 | モロッコUA | ○ | ○ | 他国交易路 | - | +2 | - |
自文明の都市同士で交易路を開設することで、 食料または 生産力を送ることができます。
食料を送るには穀物庫が、生産力を送るには工房が、それぞれ起点となる都市に建っている必要があります。
これにより送り元の都市で食料・生産力が減ることはなく、単純に送り先へのボーナスとなります。
一つの都市からは食料または生産力のどちらか片方ずつしか送ることができません。ただし受け手にはその限りでなく、無制限に享受できます。
よって、二つの都市間で互いに生産力を送り合って生産力を高めたり、新造したばかりの都市に複数都市から食料・生産力を送り込んで成長を促進することも可能です。
もちろんそれだけ手持ちの交易路を割く必要があるので、他文明との交易によるゴールド収入をいくらか犠牲にする必要があります。
国内交易路による収入は時代によって変動します。
太古には陸上交易路1本あたり3を送ることができ、時代が進むごとに0.5ずつ増加します。
海上交易路は陸上交易路の2倍を送ることができます。
思想「秩序Lv3-鉄のカーテン」によりそれぞれ+50%のボーナスを受けます。